東京ヴァルハラ異聞録

「さてと……いつでも良いぞ?何なら四人がかりでも構わない」


そう言ってトンファーを取り出した恵梨香さんは、俺達にそれを向けた。


「私は朝ご飯買ってくるね。そこのコンビニだからすぐに戻って来るよ」


そんな恵梨香さんの横を通り過ぎて、コンビニへと走る美姫に、さすがの恵梨香さんも呆れた様子で。


「な、なんだあいつは。どういう状況かわかっているのか?」


恵梨香さんに言われちゃおしまいだよな。


「私達の力を試すかなにか知らないけどさ、死んでも後悔するなよ?こっちは星5レアが三人なんだ。遠慮なく全員でやらせてもらうよ」


鞭を地面に叩きつけ、愛美が俺と悟さんの背中を押して前に出したのだ。


「えっ!?お、俺は一人でやろうと……まあ、いいか」


仕方なく日本刀を取り出して、恵梨香さんにそれを向けた。


悟さんも槍を取り出して、戦闘態勢に入る。


「フッ……悪くない。不利な戦いほど燃えるというものだ」


「じゃあ、行きます」


俺はそう呟いて、恵梨香さんに向かって駆け出した。


悟さんと愛美が、俺をサポートしてくれると信じて。


超高速で距離を詰め、恵梨香さんのヘルメット目掛けて日本刀を振り下ろす。