東京ヴァルハラ異聞録

「なあ、後ろから不意打ちをして、あいつをぶっ殺すってのはありなのかな?」


歩きながら、愛美が俺達に耳打ちするけど、殺す事が目的じゃないからな。


それに、そんな事で恵梨香さんが殺られるとはとても思えない。


「それで私を倒せると言うならやってみると良い。ただし、卑怯なやつの命までは保証しないがな」


ヘルメットを被っているのに、愛美の声が聞こえたのか。


なんて地獄耳なんだよ。


愛美もそれに驚き、苦笑いを浮かべた。


「昴くん、お腹減ったよ。朝ご飯にしない?」


美姫は美姫でマイペースだし、本当に自由だな、この人達は。


悟さんくらいか、真剣な眼差しで恵梨香さんの動きに集中しているのは。


「隙がないですよね。ただ歩いているだけでも臨戦態勢と言うか……」


「ああ、全く隙がない。しっかりくびれているのにあの胸と尻だ。セクシーダイナマイトかよ……こんなスタイルの良い人、そこらにいるもんじゃないぞ。くぅ……たまらないな」


悟さんまで違う目で恵梨香さんを見ていた!!


頼れる兄貴分というイメージが、少し変わったような気さえする。


悟さんも男だったんだな……。


そして、秋葉原駅にやって来た。