東京ヴァルハラ異聞録

「?おかしなやつだな。しっかり説明しているだろう?まだ足りないと言うのか?」


うーん……こりゃあダメだな。


恵梨香さんが話していたら、バベルの塔に向かう仲間なんて集まるはずがない。


俺の目的もバベルの塔にあるし……これは都合が良いかもしれない。


「だったら、俺達と一緒に行きませんか?俺もバベルの塔を登りたいんです。それなら、行動を共にする方が良いでしょ?」


そう言うと、恵梨香さんは小さく何度も頷いて。


「そう……だな。私には断る理由がない。だが、少年にその資格があるか……試させてもらうぞ?バベルの塔を登る。口では簡単に言えるが、実際は挑める人間などそうはいない。明日の朝、私と戦ってみせろ。良いな?」


恵梨香さんもまた、死神と呼ばれた人だ。


そんな人が仲間を集めているくらいだから、バベルの塔は相当な強さがないと攻略出来ないのだろう。


認められなければ、さらに力を付けなければならないという事か。


「わかりました。それでいいです。俺の仲間にも伝えておきます」


「フッ……期待しているぞ。ではまた明日な。私はもう寝る。少年もゆっくりと身体を休めろ」


そう言い、ベッドに横になった。