東京ヴァルハラ異聞録

なんだよ……急に。


そりゃあさ、そんな力を持ってるなんて、この街でも異質だと俺にも分かるからな。


とは言っても、篠田さんみたく車を持ち上げて殴り飛ばしたり、ビルを倒壊させたり。


殺気の分身というか残像というか、普通では考えられないような事ばかりしてるから、知ったところであまり驚かないかもしれないけどさ。


「美姫の力は、人に知られない方が良いと思うんだよね。力を使う度に、腹が減るんだろ?つまり、回数に制限があるって事だからさ」


武器を持っているだけで延々と戦い続けられる俺達とは違う。


強大な力を出す代償に、連続使用が出来ないという事だから。


使い方によっては強力な戦力になるけど……。


悪用しようとする人間に知られれば、大変な事になってしまう。


その気になれば、PBTだけに狙いを定めて、破壊する事も出来そうだからな。


「そうだねー。心配してくれてるの?ありがとうね」


「そりゃあさ……心配するでしょ。今から橋本さんに頼んでも面倒見てくれないだろうし、俺達と一緒に行くしかないだろうからさ」


それなら、一緒にいる悟さんと愛美には、美姫の力の事を話しても良いかもしれない。