東京ヴァルハラ異聞録

受け止めると同時に身体を回転させ、前方のビルの壁に着地をした。


あまりの衝撃に、へこむ壁面。


そこに襲い掛かる、放たれた無数の矢。


「こい……打ち落としてやる!!」


こんな所で死んでたまるか!


その想いで日本刀を振り、襲い掛かる無数の矢を切り落とす。


ピリピリとした空気が、俺の身体を包み込む。


無傷で……なんて事は最初から望んでいない。


心臓と頭部、そしてPBTへのダメージだけは何がなんでも回避する。


時間にして一秒ほどの防戦。


「やったか!?さすがにあれだけの矢を受けて死なねぇやつはいねぇよな!!はははっ!」


三宅の笑い声を頭上に聞き、俺は矢の攻撃が途切れた隙を突き、道路に飛び降りた。


「マスター!PBTは……守りましたよ」


ノーダメージとは言い難い。


足や腹部に矢が刺さった情けない姿だけど……それでも俺は生きている。


「な、なんだあの野郎は!?ふざけやがって!ふざけやがって!!こうなったら構わねぇ!!川本を殺してやる!この長さのロープを首に掛けられて、ここから落とされたらどうなると思う!?衝撃に耐えられず、人間の首は簡単にちぎれるんだぜ!!」