東京ヴァルハラ異聞録




「昴くん!私の方に来てください!早く!」



そんな時、マスターが声を上げた。


群衆の武器を弾きながら移動をしている最中で、足場に出来そうな武器を蹴り、マスターの方に飛んだ。


それに合わせてマスターも飛び上がり、三節棍の両側を握って構えたのだ。


「何をするつもりですか!?」


「私が昴くんを投げます!上手くキャッチしてください!!」


三節棍の中央の棒。


それが、上手い具合いに足場になっている。


マスターの考えを読み、俺は空中で三節棍に足を掛けた。


「何してんの!!PBTを狙うのよ!!破壊するの!」


美佳さんの号令で、遠距離武器を持つもの達が一斉に落下するPBTを狙う。


さっきまで何本かの矢がPBTを捉えられずに飛んでいたけど、これだけの数が一斉に襲いかかれば、さすがにどれかは当たってしまうぞ。


「間に……合えっ!!」


放たれた矢と共に、マスターが武器を振り、俺の身体をPBTへと飛ばす。


弾丸のように、超高速でPBTへと迫った俺は手を伸ばし、そして……。


飛び交う矢を追い抜いて、空中で川本のPBTを受け止める事が出来たのだ。


だが、勢いは止まらず。