東京ヴァルハラ異聞録

その後、総力戦が終わり、俺達はコンビニで食料を買い込んで、マスターが待っている例のビルに向かった。


腹が減っていては、美姫は力を発揮出来ないようだから。


とはいえ、毎回の食事でかなりの出費だよな。


生きるだけなら満腹にしなくても大丈夫だろうけどさ。


「なんだかピクニックみたいだねー。ビルの屋上でご飯食べるとか、した事ないよ美姫は」


いつもニコニコして楽しそうだな。


自軍とは言え、ゼロ・クルセイダーズの領地だから俺は周囲を警戒しながらだって言うのに。


買い込んだ食料が、次々と美姫の口の中に入って行く。


見ていて気持ちいいくらいの食いっぷりだな。


「いやあ、私もこんな青空の下で食べるなんてなかなかない事ですから。こういうのも新鮮で良いですよね」


マスターも負けじと笑顔で、唐揚げを手でつまみ口に放り込む。


「……ってマスター!?」


「きゃっ!誰このおじさん!なんで食べてるの!?」


俺と美姫が驚いたのわ見て、慌ててマスターが慌てて口を拭く。


「こ、これは失礼しました!まだいただきますを言っていませんでしたね。いただきます」


いや、そうじゃない!