東京ヴァルハラ異聞録

「あ、あ……」


着地と同時に三宅と向かい合うように向きを変え、構える。


それと同時に有沢の首が地面に落下して、光の粒へと変化した。


当然、三宅が破壊しようとしていたPBTは消え、拳は空を切ったのだ。


「……テメェ。俺の玩具を横取りしやがって。屋上で俺に殺気を飛ばしてたガキだな?」


日本刀を構えている俺を指差して、あからさまに不機嫌そうな表情を浮かべた。


三宅よりも……周囲のざわつきの方がうるさいけれど。


「西軍の人間が、どうして同じ西軍の俺に武器を向ける?おかしいだろ」


「同じ軍だからって、なんでも許されるってわけじゃないだろ。やり過ぎだってわからないのかよ」


「は?敵だろ?敵をどうしようと勝手だろ。俺は強いんだ……何をしても許されるんだよ!見ろ、この武器を!」


拳を振り上げて、メリケンサックを見せ付けるように掲げた。


「篠田が死んだ日、俺が手に入れた!つまり、俺は篠田の後継者なんだよ!!強ければ何をしても許される!篠田がそうだったようにな!」


こいつは……何もわかっていない。


強ければ何をしても許されるだって?


篠田さんがそうだったって?


ふざけるなよ。