東京ヴァルハラ異聞録

なんか色々と異名があるよな。


西軍の厄災とかPBT破壊とかニンジャマスターとか……。


異名で言われても誰の事かわからないけど、大体どんな人かそれでわかるな。


「いやいやそんな。ニンジャマスターだなんて恐れ多い。そんな大層なものじゃないですよ私は」


顔の前で手を横に振って、ペコペコとお辞儀をする大塚。


……なんか調子が狂う人だな。


今まで会った敵軍の人の中でも特に異質で、敵意がないように見えると言うか。


それにしても、ニンジャマスターと言う割には、腹も出てるし動きは速そうには見えない。


まあ、見た目なんて何の判断材料にもならないのがこの街だけど。


「それにしても困りましたね。キングの場所がわからないなら、力ずくで聞き出すしかないんですが……乱暴な事はあまり得意じゃないんですよね、私」


そう言いながらも、取り出したのは三節棍。


三つの棒が繋がっている武器だけど……これは忍者の武器なのか?


期待をことごとく裏切ってくれるニンジャマスターだな。


「……千桜さん、籾井さん、行ってください。星5レアが相手なら、俺が逃げる時間を稼ぎますから」


星5レアになってから、初めての強敵との戦い。


俺がどこまで出来るかはわからないけど……ここで全滅は避けたかったから。