東京ヴァルハラ異聞録

「いやあ、どうするんですか!連れていかれちゃいましたよ七花ちゃん!」


籾井さんとも合流し、これからどうするかを話し合う。


「予想よりも早く、三宅を確認する事が出来ました。隣にいたのが長谷部美佳、星4レアの大弓を持つ三宅の側近とも言うべき人物ですね。わたるくんは……少し複雑でしょうけど」


俺を気遣ってくれているのか、千桜さんの声が小さくなる。


確かにショックではあったけど、これは俺の心の問題だから。


「それにしても不思議ですよね。七花ちゃんは星5レアでしょ?いくら負傷してるからって、星4レアの美佳さんの攻撃を回避出来ないとは思えないんですけど」


「今、その質問ですか!?川本は腕を吹き飛ばされたでしょ?あのグローブは一対だから、片方しか装着していなかったら強さは半分になるんですよ。デフォルトの武器タイプにしているとね」


千桜さんの説明に、籾井さんは感心したように唸る。


……俺も知らなかった。


そりゃあこれだけ色んな武器があるんだ、それぞれの特徴があって当然だよな。


「話を戻しますよ。三宅は信じられないくらいの力を付けていました。元々実力者ではあったのですが、これは予想以上です。偵察任務の我々が敵う相手ではありません。わたるくんも見付かってしまいましたし、一時撤退すべきかと思うのですが」