東京ヴァルハラ異聞録

そう言い、三宅は川本に拳を振った。


胸がざわつく……。


ゼロ・クルセイダーズのリーダーが、篠田さんが使っていたメリケンサックを武器にしているなんて。


いや、篠田さんの……というわけではないかもしれないけど、それでも同じ武器だというのは何か嫌だ。


三宅の拳を、何とかグローブで受け止めて直撃は防いだ川本。


それでもダメージは大きく、もうまともには戦えないだろうというのは目に見えてわかった。


「くそっ……だけど、こんなに強いやつがいるんだ。ここにキングがあるっていう噂は間違ってなかったみたいだな」


「は?バカじゃねーの?あるわけないじゃん」


「それがわかっただけでもここに来た価値はあったよ。次は……負けないからな!」


川本は三宅の言うことを信じてはいないようだ。


逃げようと、後退した川本。


「ねえ、私が殺しても良い?」


「あ?好きにしろよ」


美佳さんが三宅にそう尋ね、弓を取り出した。


俺が知ってる武器と、形状が違う。


進化させたのか、それとも星4レアを引いたのかはわからない。


背中を向け、逃げ出した川本に向けて……美佳さんが矢を放った。