東京ヴァルハラ異聞録

少しして、階段の上の方から悲鳴が聞こえ始めた。


四人がゼロ・クルセイダーズと戦いを始めたのだろう。


「あの四人が地上に出たら、僕達も行きますよ。あれだけ強い人達が暴れてくれれば、僕達に向く目も少なくなります」


「あのさ、千桜さん?あの四人にゼロ・クルセイダーズを壊滅させてもらえばそれで終わりじゃないんですか?」


籾井さんの言葉に、また溜め息の千桜さん。


「籾井さん、ここにどれだけいるんですか。たとえ全員死んだとしても、復活して再結集してしまえば同じ事でしょう?それで終わるなら、とっくにやってますよ」


「あー……そういう事ですねー」


千桜さんは呆れているけど、俺もそこは気になっている所だ。


月影の部隊と橋本さんの部隊が共闘したところで、ゼロ・クルセイダーズを壊滅させるにはどうすれば良いんだ。


リーダーの三宅のPBTを破壊して殺す……これしかないんだろうな。


それに、ゼロ・クルセイダーズは四つの勢力の中でもかなり力を付けてきてるという話だから、抵抗も激しいと思われる。


しばらくして、上の方から音も声も聞こえなくなった。


やつらが外に出たのだろう。


「じゃあ、ゆっくり行きましょう。あの四人に見付からないように」