東京ヴァルハラ異聞録

以前、俺もそんな事を言われたな。


中途半端な星4レアまでの人間は、それすら出来ないって事か。


「もちろん、飛び乗れない人達は線路沿いを歩くという手もありますが、それを狙っている人達もいます」


「……だったら、やっぱり厳しいんじゃないですか?敵が来るとわかっていて、それを防がないはずがないでしょ?」


防衛網を突破するのはそれほど難しくはないと思う。


だけど、俺達の目的はゼロ・クルセイダーズの偵察だから、目立たないように動かなくてはならないんだよな。


「わかっていませんね、わたるくん。いいですか?僕達は岩本町から馬喰横山に向かうんです。対して南軍は逆方向から馬喰横山に向かうんですよ?」


「……降りるホームが違うって事ですか」


「そういう事です。もちろん、発見される前に隠れなければなりませんが」


岩本町駅の階段を下りて、ホームへと向かう。


そして、ホームにやって来た時、かなり遠くに籾井さんらしき人が手を振ってこちらに走って来たのだ。


「ちょっとちょっとぉ、急に呼び出してなんですか千桜さん。詳しく話を聞かせてくださいよ」


「これからゼロ・クルセイダーズの偵察に行きます!以上!」