東京ヴァルハラ異聞録

「嫌なら、嬢ちゃんを預からなくてもいいんだぜ?こっちも慈善事業でやってるわけじゃない。お前らなら何とかなると思ったから言ってるだけだ。星5レアの数だけなら、今はお前達3人が一番の勢力なんだぜ?」


愛美の発言に、ムスッとした様子で答えた橋本さん。


「納得は出来ないかもしれませんが、悟さんもまーさんも、わたるくんも協力してくれませんか?勢力が分かれてしまった今、ゼロ・クルセイダーズは脅威なんですよ。これを機に、せめて橋本さんと月影のところが手を取り合ってくれたら……」


千桜さんには千桜さんの思いがあるのだろうな。


確かに、このまま西軍の内部でゴタゴタが起こっているのは対外的にはよろしくないだろうから。


「うーん……わかりましたよ。美姫を預かってくれる事は置いといても、勢力が分かれてるのは俺にとっても、この先やりにくそうだから。まーさんも昴もそれで良いか?」


「あんたも本当に厄介事に首突っ込むよね。まあ、悟の言ってる事もわかるし、仕方ないか。納得は出来てないけどね」


「俺も……それでいいです。こんなのは篠田さんも望んではいなかっただろうから」


篠田さんの帽子。


そのつばを持ち、帽子を深く被った俺はそう返事した。