東京ヴァルハラ異聞録

五人の男が、逃げるオレンジ色の人物を追い掛けている。


「ハッハーッ!!千桜!大人しくその女を渡せよ!」


「構わねぇ!千桜は殺して女を奪え!!」


何があったかわからないけど、千桜さんが誰かを守って逃げているみたいだな。


千桜さんに聞けば、この街がどうなってるのかがわかるかもしれない。


足の裏に意識を集中させて地面を蹴る。


身体が軽い!


星4レアの時と比べて、速さも上がっている!


これが星5レアの力なのか!


一瞬で五人の男達に近付き、誰かはわからないけれど一番後ろにいた二人の男を斬り捨てた。


「お前にゃ勿体ない女だよなぁ!!三宅さんに献上するから寄越せよ!!」


「まあ、その前に俺達がたっぷりねっとり楽しませてもらうけどなあ!!」


よくもまあ、こんな典型的悪役みたいなセリフを吐けるもんだな。


後ろに俺がいるって言うのにさ。


男達の背後に俺がいることに気付いた千桜さん。


「わ、わたるくん!!」


そう声を上げると同時に、上方から悟さんが落ちてきて、槍が一人の男を貫いた。


「俺もいるのを忘れてもらっちゃ困るね」


あっという間に残り二人。