東京ヴァルハラ異聞録

恵梨香ちゃん……あの人の仲間か。


それにしても……この二人は強すぎるだろ。


篠田さんや秋本に迫るくらいの強さだ。


あっという間にポーンの群れを殺し、残るはナイト二体。


「こいつらは厄介だよね。どうよ、一人一匹でやる?」


「無理でも俺に助けを求めるんじゃねぇぞ!」


「はいはい、わかったよ」


俺の前でそう言って、ナイト一匹につき、一人が戦うようだ。


二人が戦ってくれている間に瞬間回復で傷を治した俺は、日本刀を握り締めてナイトの動きに意識を向ける。


それに気付いたのか、ショットガンの男が俺を見て、首を横に振ったのだ。


「あー、大丈夫大丈夫。坊主はそこで見てると良い。俺達がやるからさ」


そんな事を言っている間にも、ナイトが槍を男に突き付ける。


「あ、あぶな……」


俺が言い切る前に、男は軽く飛び上がると、ナイトの腕の上に乗り。


頭部にショットガンを向けると、その引き金を引いたのだ。


兜が吹き飛び、中のナイトの頭部も血しぶきを上げる。


そして、腕がダラリと垂れて、ナイトは地面に崩れ落ちたのだ。


たった一撃。


篠田さんが言っていた、星5レアは神の領域……という言葉が思い出された。