東京ヴァルハラ異聞録

あまりにも強度が高い!!


レベルMAXの日本刀でも傷一つ付けられないなんて、こんなの勝てるのかよ!!


俺に続いて、悟さんと光輝、桜井が背後から飛び掛かるが、その攻撃もナイトにはほとんど効果がないようだ。


貫いたはずの俺が別の場所にいると気付いたのか、ナイトが槍を頭上に掲げてグルグルと回し始める。


「皆!離れて!!」


危険な臭いを感じ、慌てて後方に飛ぶ。


その直後、ナイトが身体を回転させて槍を横に振ったのだ。


その風圧だけでさらに後方に飛ばされた。


皆も、両国駅の方に飛ばされたけど……大したダメージはないようで、皆起き上がってナイトを見る。


「こりゃあ……倒すのは期待薄だよな。出会ったが運の尽き……ってわけ?」


わかっていた事だけど、ポーンなんかとは比べ物にならない強さ。


俺が囮になって皆を逃がすという作戦を取らなければならないみたいだな。


「私達では勝てない……だったら、彼が引き付けてくれている間に逃げるわよ!両国駅まで行けば、追っては来ないはずだから!」


桜井の声が聞こえる。


一度の攻防で状況を判断するのは早いと思うかもしれないけど、こいつは戦い方を変えたくらいで倒せるような相手じゃない。


その判断は正しいと思えた。