東京ヴァルハラ異聞録

「やれるの?すぐに死にましたじゃ、話にならないのよ?」


「そんなのどうなるかはわかりませんけど、逃げる回るくらいならやってみせますよ」


星4レアとは思えない速度……そう皆は言ってくれたから、やれるとは言えないけれど、何としてでもやるという覚悟があった。


「よし、任せたぜ昴!俺達が攻撃出来る隙を作ってくれよ?」


約束は出来ないけど、俺は悟さんに頷いて、ナイトの前に出た。


巨大な狼と、ポーンが合わさったような、ケンタウロスもどき。


兜を被っているのが少し異様に見える。


スゥッと息を吐き、日本刀を構えると同時に、槍が俺の目の前に突き付けられたのだ。


「のわっ!?」


身体を捻ってとか、反らしてで回避出来る攻撃じゃない!


日本刀で受けながら横に飛ぶ。


その際、槍を押す力もプラスさせないと完全には回避しきれない!


何とか横に飛んだ俺に、間髪入れずに槍を横に薙ぐ攻撃!


日本刀を頭上に掲げ、身を低くしてその槍の軌道をずらす。


これは……思ったよりもずっときつい!


まともに攻撃を受けてたら、どんどん削られて行くのは明白。


どうすればいいと考えていると、俺の脳裏にあの男の姿が過ぎった。