東京ヴァルハラ異聞録

「まあ、人それぞれさ。私や悟なんかは人の死なんて慣れてしまったけど、美佳はまだ慣れないんだろうな。遠距離武器だし、殺してるって感覚も私達より薄いはずだからさ」


肩を落として歩く美佳さんの後ろ姿は、本当に寂しそうで。


そう考えると、俺も死に対して慣れてしまっているんだろうな。


「タケさんがいなくなったんだ。だったら俺達が強くなるしかないよな?昴も愛美も、このままで良いとは思ってないだろ?」


「こいつと一緒にってのは気に食わないけど、強くなれば世界が広がるからね。西軍も混乱しそうだし……これに乗じて私も美味しい思いをしようかね」


俺はレベルがMAXで、これ以上強くはならないけど、それでも何かしようって言うのか?


「あの、悟さん。俺、今回の侵攻でレベルがMAXになったんですけど……」


「これ以上強くならないって?あるだろ、まだタケさん達に近付ける方法がさ。武器の進化だ」


進化……星5レアへの道。


だけどそれは、ポーンが落とすという「魂の結晶」を使うんだろ?


「悟といつか行こうって話をしてたんだけど、このタイミングは都合が良いよな。仕方ないから結城昴、あんたも混ぜてやるよ」