東京ヴァルハラ異聞録

これを止められるのは想定していた!


振った勢いそのままに、日本刀を横に構えて再度振る。


二度の攻撃に、慌ててデュランダルを縦に構えて受け止めるが、俺の攻撃はまだ続いていた。


左手の鞘での三撃目。


「ぐはっ!!」


それは、将太の頭部を右から打ち付ける一撃。


手応えはあったけど、鞘での攻撃だ。


拓真よりも強いであろう将太に、それだけで勝てるとは思えない。


着地と同時に武器を構え、龍拳と麻衣を睨む。


「そ、そんなに怒るなよ。ほら、沙羅は奪還しただろ?目的の半分は達成出来たわけだしさ?」


「よくもそんな事が言えたな!!梨奈さんはPBTを破壊されて殺された!それが何を意味するか……お前らならわかるだろ!!」


「ち、違うの昴!これには理由があって……」


俺と友達だから、麻衣が説得しようとしているのだろう。


きっと、それもこうなった時の計画のうちだとしか思えなかった。


「お前らなら助けられただろうが!!どんな理由があっても、俺はお前らを許さない!!」


そう言い、麻衣に日本刀を向けた瞬間、元の世界で「友達」だった関係は消えてしまったんだと感じた。