東京ヴァルハラ異聞録

それに反応して、篠田さんが拳を振り、殴り飛ばす。


それだけではない。


次々と北軍の人達が押し出されて、俺と篠田さんの方に飛んで来た事のだ。


「チッ!ここまで堕ちたかよ」


俺も篠田さんも、それに反応して攻撃を加える。


その中で、篠田さんの背後に北軍の人達が列を成して迫った。


いや……そうじゃない!


秋本のハルベルトに貫かれた人達が、列を成しているように見えるだけだ!


「ふざけんじゃ……ねえぞ秋本!!仲間の命をなんだと思ってやがる!!」


「お前が言うな!!」


迫る秋本のハルベルト。


だが、篠田さんはそれを回避し、左手を伸ばして秋本の髪を掴むと、強引に持ち上げて腹部目掛けて渾身のボディブロー。


北軍の人の群れの中に吹っ飛ばされた。


普通のやつが相手なら、これで勝負は付いているところだけど。


秋本は、大したダメージを負っていないようで、篠田さんに向かって北軍の人達を押し出したのだ。


当然、押し出された人達を盾に、目眩しに使い、秋本も武器を突き付ける。


ハルベルトの穂先を、メリケンサックで受け止めて弾く。


「こいつらが不憫でならねぇよ。敵と戦って死ぬならいざ知らず、味方に利用されて死ぬなんてよ」


「自分を正当化するなよ!お前も人を殺してるだろうが!!」