東京ヴァルハラ異聞録

「秋本ぉぉぉぉっ!!」


「篠田ぁぁぁぁぁっ!」


お互いの目が合った瞬間、急接近し、篠田さんの拳が秋本に襲い掛かった。


それをハルベルトの斧刃で受け止める。


「三ヶ月ぶりか!?てっきり死んだかと思ったぞ!今日こそお前を殺してやる!」


「はっ!冗談はほどほどにしとけよ!?テメェが俺に勝てた事があるかよ!!」


さらに力を込めて、ハルベルトを弾き飛ばすが、すぐさま秋本はハルベルトを取り出して篠田さんの喉元に突き付けた。


その攻撃にも反応し、素早く身体を捻り、左手でハルベルトの柄を掴んだ篠田さん。


秋本は篠田さんの左側に移動し、ハルベルトを強引に回転させ、篠田さんのバランスを崩して倒そうとする。


が、その瞬間ハルベルトから手を放し、身体を回転させながら秋本に右の拳を放つ。


その動きにも反応し、秋本は柄で拳を受け止める。


一瞬の攻防。


だけどその攻撃の凄まじさが、武器が衝突した際の衝撃波となって周囲にいた人達を襲う。


ビリビリと身体を震わせる戦い。


これが、西軍と北軍の最強同士の戦いなのか。


普通の人では、何が起こったのかわからないだろう。


もしかすると、最後の衝突しか捉えられないかもしれない。