東京ヴァルハラ異聞録

「死にてぇやつはかかってこいや!死にたくねぇやつは引っ込んでろ!!」


人の群れに、開幕飛び蹴りを食らわし、拳を振るう篠田さん。


その姿はさながら乱闘……と言いたいところだけど、篠田さんが強すぎて一方的な殺戮。


「ワシらも負けてはおれんのう。ボウズ!雑魚に手間取るんじゃないぞ!!」


「わかりました!」


俺達が派手に暴れれば、その分将太達が動きやすくなる。


篠田さんに続いて群衆に飛び込んだ俺は、日本刀を振り、次々と北軍の人間を斬り捨てる。


「例の連中が来やがったぞ!」


「なんだよこの強さは!!小山田さんはいないのかよ!小山田さん!!」


北軍の悲鳴と共に、そんな声が聞こえた。


すると、俺の前に空間が出来て、一人の男が立ちはだかったのだ。


「小山田さんだ!小山田さんがいればもう大丈夫だぜ!」


「キャー!ステキ!小山田さん!」


目の前には、大柄でいかにも強そうな顔付きの男が立っていた。


肩に大きな剣を担ぎ、一人で俺と戦うつもりだ。


「俺は小山田大二郎。お前のようなガキを倒したところで自慢にはならないが、これ以上被害をだ……ぷげっ!!」


「でかくて邪魔」


俺を見下ろして名乗っていた小山田大二郎は、横からの篠田さんの攻撃で吹っ飛ばされ、店を一軒破壊して光の粒へと変わったのだ。