東京ヴァルハラ異聞録

「どうするつもりじゃい、タケさん。あの盾は攻撃をそのまま跳ね返す。無闇に攻撃を仕掛けようもんなら、大ダメージを負いかねんぞ?」


篠田さんのあの攻撃を食らったら、自分自身に甚大な被害が及ぶ。


それがわかっているから、篠田さんも迂闊には手が出せない。


「つっても、盾で防がれなきゃ良いだけでしょ。いくらでも戦い方はありますよ」


そう言い、再び麻衣に向かって駆け出す篠田さん。


盾を構えた麻衣の前で足を止め、素早く左に回り込む。


麻衣は盾を構えていて、前が見えなくなっている。


死角から攻撃しようというのか。


だが、篠田さんは何かに気付いたのか、攻撃の前に後方に飛び退く。


「させませんよ?何のために俺がいると思ってるんですか」


麻衣の死角を守るようにして、永禮将太がデュランダルを振り、篠田さんを後退させたのだ。


「なるほどな……確かに足止めだけならお前ら二人でも出来そうだ。だがな、肝心な事を忘れてるんじゃねえか?」


「肝心な事?足止めだけでなく、何ならここで篠田さんを倒せるって証明してあげますよ?」


将太の挑発に、篠田さんの眉毛がピクリと動いたが、次の瞬間ニヤリと笑い、俺と御田さんを見た。