東京ヴァルハラ異聞録

「秋本の命令で俺達を止めに来たのか?」


「うーん、ハズレ。まあ、何人かで散らばって張ってたのは、どんなやつらが来るかっていうのを見に来ただけだけど」


どうりで強いはずだ。


俺の攻撃が当たらないし、一人だと勝ち目がないのは武器を交えてわかった。


それでも、篠田さんや御田さんと戦うよりは全然マシだと思えるけど。


「いやあ、まさか篠田と御田が来るとは思わなかったな。あの二人を連れて来るなんてさ……お前、何者だよ」


「俺はただの高校生だよ!好きな人を助けたいだけなんだから邪魔するなよ!」


俺がそう言っても、こいつらは退かないだろう。


俺達を殺す為にここにいるのだろうから。


「ふーん?まあいいや。篠田と御田が気付くまでまだ時間はあるだろ?俺と遊ぼうぜ」


金髪の男が爪を俺に向けて、ニヤリと笑った時だった。





「龍!!何をしてるの!?標的を見付けたらすぐに知らせるって約束でしょ!」





首都高の方から女性の声が聞こえて、俺と金髪の男は声の方を向いた。


ここからだと顔まではハッキリとわからないけど……その隣には男の姿も見える。


次から次へと……俺よりも強そうなやつが現れる!