東京ヴァルハラ異聞録

「さて?どう攻める。浅草寺なら、浅草橋から地下鉄に乗って一気に浅草まで侵入するという手もあるが」


歩きながら、どう侵攻するかという作戦を話し始めた御田さん。


「まだこいつには電車に飛び乗るのは難しいでしょ。しかも、地下鉄と来てる。あんまり早くに着いても、沙羅と梨奈がいない可能性もありますしね」


「だとしたらやはり地上から、堂々と侵攻するしかないか。あまり派手にやり過ぎると、人質を隠されるかもしれんが……」


「秋本はそんなやつじゃないですよ。やると言ったらあいつはやる。大丈夫です」


さすがに、こういう話をしている時は二人とも真剣そのものだ。


俺が口出し出来ないほどの圧力すら感じる。


そして、そんな話をしていると、PBTからアラームが。


「30分後……総力戦が始まります」


俺がそう呟くと、二人は顔をしかめて。


「今から二時間あるとしても、北軍で待機になるのかよ。今が8時半だろ?1時間のうちに沙羅と梨奈を助け出すしかないな。前に警察署の前で暴れてた三人がいただろ?今度は俺達があの立場だ、覚悟しとけよ」


光輝達の事だ。


そう考えると恐ろしくもあるけど、沙羅と梨奈さんを助け出すのに、怖がってもいられない。


やらなければ、二人を失うんだ。