東京ヴァルハラ異聞録

「魂の鎖で操られている人は、決闘の申し込みを承諾する。当然マスターは拒否させる事も出来ますが……ちょっとばかり遅かったようですね」


忍者刀と棒手裏剣……それは忍者の戦いみたいな図式になっている。


千桜さんの力を借りれないのは痛いけれど、梨奈さんとやるしかない。


「梨奈さん、遠慮なく延吉と悟さんに攻撃してください。何とか俺がそれに合わせますから」


「わかったわ。任せて」


さっき千桜さんが言った言葉。


悟さんにソウルを与えれば、殺しても復活する。


俺や梨奈さんが殺されても、同じ軍の人間だからソウルは増えない。


千桜さんのように決闘を申し込めば、殺してもソウルを得る事が出来るだろうけど……その後、一人で悟さんを殺すのは至難の業だ。


だから……どうにか二人で戦い続けるしかない。


「くっ!籾井が使えなくなったが……オレンジ色がいなくなった事で元通りと言うわけだ。ならば、こちらに分があるわ」


延吉がニヤリと笑うけど、今までと同じ戦い方はしない。


俺は、悟さんに狙いを定め、槍を持つ手とは逆の、左側に回り込むように移動した。


それに反応し、俺を正面に捉えようとする悟さん。


すかさず両手で槍を構えて穂先を俺に向けた。