東京ヴァルハラ異聞録

「予感的中……ってわけね。黒部さんは魂の鎖に囚われてる。気を付けなさい、私達の声は届かない。今の黒部さんは、私達を殺す事に何の躊躇もないわよ」


「そのようですね。悟さんが敵か……やりにくいな」


日本刀を握り締め、悟さんに向けて構えた。


と、同時に俺に向かって急接近する。


「!?」


突き付けられた槍を、日本刀で弾こうとするけど、攻撃が重い!


逆に弾かれ、その尖端を回避する為に身体を捻ったけど、服が貫かれて動きが止まる。


日本刀で服を斬り、体勢を整えようとするが……横に振った槍の柄が脇腹に当たり、俺は左側に吹っ飛ばされたのだ。


「く、くそっ!流石に強い!!」


とはいえ、そこまでのダメージはない。


穂先で斬られていたら、今ので致命傷だっただろうけど。





「ふぅ……味方同士の殺し合いを見るのはタバコがうまい。一つの餌が、新しい獲物を呼んでくれる。よく見ればお前達、星4レアじゃないかね?良いじゃないか、また新しい玩具が増えるねぇ」





いつの間にか、喫煙スペースにいた老人。


杖を突いて、タバコをくわえて楽しそうに笑っていた。


突然現れた……この老人が延吉か。