東京ヴァルハラ異聞録

「でもね、どんなタイプだとしても、極めればこの街の上位10%にはなれるはずよ。ほとんどの人が、星4レアを引けずにいる。レアリティと生存確率は比例してるから、どんな星4レアだって持っているだけで勝ち組ってわけ」


そう聞くと、やはり俺の力で生きていられるわけじゃないんだよな。


日本刀が強いから、俺が強くなっているような錯覚をしているんだと改めて認識させられる。


「篠田さんや嵐丸さんなんかは、武器がなくても強いと思いますけどね。生身の強さも重要って事ですよね」


「確かにね。篠田さんなら鉛筆一本あれば、昴くんくらいなら殺せそうだもん」


……簡単に言ってくれるな。


でも、鉛筆を持った篠田さんに勝てるイメージが湧かないという事は……そういう事なのだろう。


「さてさて、最後の一回ね。手斧の扱いは慣れてるけど、武器を変えた方が良いかな。この先戦いも激しく……えっ?」


「あっ!」


梨奈さんが最後の武器を引いて、それを見た瞬間声を上げた。


俺も思わず声を上げて、梨奈さんを見る。


「これって……星4レア?私の所に来てくれたの?」


その手に持たれていた物は、太陽のような形の一対の大きなリングだった。