東京ヴァルハラ異聞録

舞は、俺をペットにしたいと言っているから、PBTを破壊される事はないだろう。


「そんな事させへんで!昴くんを動けなくすればええんやからな!」


やっぱり、大人しくガチャを引かせてはくれないよな!


舞の攻撃を回避しながら後退し、それでもなんとかガチャを引く。


距離を取って逃げ回れば、舞の攻撃もなんとか回避出来る。


それでも、細かく斬られてダメージが蓄積して行っている。


僅かに回復を上回っているからか。


ソウルを2個残して、9個の武器を引いた。


相変わらず星3以下のレアリティしか出ない。


最初に日本刀を引いた俺が言うのもなんだけど、星4の排出率はどうなってんだよ。


「ぷはっ!よし!準備完了!」


ポケットにPBTを入れ、日本刀を握り直した俺は、舞の攻撃をまだ回避しながら強化を始める。


「あらあら、困ったもんやなぁ。そんなにお姉さんのペットになるのが嫌なん?毎日楽しいと思うんやけど?」


攻撃の手を止め、自らの胸を寄せて笑って見せる。


そんな誘惑は、元の世界でしてほしかったよ全く。


この世界じゃ、それは地獄の誘いじゃないか。


日本刀の強化を終え、再び舞と対峙した俺は……首を傾げた。