東京ヴァルハラ異聞録

こんなヤバそうな人がいる前で、手間取ってなんていられない。


日本刀を振るいながら移動し、襲い掛かった男達を斬り捨てた。


「わぁ、ほんまに強いやん!ますますペットにほしくなるわぁ。目を付けてた悟を、延吉に取られたからなぁ。舞も可愛い子がほしいねん」


美人だし、スタイル良いし胸も大きい。


だけど、性格は結構歪んでるな。


「今、延吉って言いましたよね?どこにいるか知ってますか?」


「せっかくやけど、教えられへんなぁ。舞のペットになるって言うなら、その後に教えてあげてもええで?嫌なら……そうやなぁ。もったいないけど、魂の鎖を使っちゃおうかな」


スローな話し方。


まあ、味方の居場所を教えろと言っても、教えてくれるはずがないか。


「だったら良いです。俺は自分で探します。舞さんのペットにはなりませんから」


周囲をチラリと確認して、再び舞に視線を戻した時……俺の視界が暗くなっていた。


「もう、ほんまに可愛いなぁ。お姉さんに逆らっちゃって。反抗期なん?」


気付けば、俺は舞にギュッと抱き締められて頭を撫でられていたのだ。


胸に顔が埋められているのか、顔に柔らかい物が当たっている。