東京ヴァルハラ異聞録

二人で話をして、時間を潰して2時間。


十分仮眠が取れた時間だけど、沙羅とゆっくり話が出来たからそれはそれでいい。


総力戦開始まで30分のアラームが鳴り、俺と沙羅は部屋を出た。


すると、梨奈さんも同じように隣の部屋から出てきて、同じ部屋から出てきた俺達を見て、驚いた表情を浮かべた。


「あなた達……もしかして、変な事してないでしょうね?」


「え、い、いや。何もしてないですよ」


しようとしたけど出来なかったなんて、とても言えない。


「本当に?沙羅ちゃんは真由の友達なんだから。おかしな事すると承知しないんだからね」


「ねえねえ、おかしな事ってなに?」


妙に勘繰る梨奈さんに、何も知らない沙羅か。


二人が知り合いだって言うのが辛いところだ。


「な、何でもないよ。さあ、行こうか。北軍に侵攻する人達もいるだろうから、沙羅は別行動にするか、カモフラージュを使って時間まで待った方が良いかもね」


カモフラージュは30分しか持たないらしいけど、総力戦はそれまでに始まるから問題はないはず。


「そうだね。じゃあカモフラージュ使おうかな」


そう言い、沙羅はPBTを操作して、緑の影を青く変えた。