東京ヴァルハラ異聞録

「それこそ無茶ってもんですよ。こいつは一人じゃポーンも倒せない。ナイトなんて化け物が現れたってのに、バベルの塔なんて……」


嵐丸さんの言う通りだ。


武器を強化しても、ポーンには全く敵わなかったのだから。


「バカ野郎。最初は勝てなくて当然だろうが。ポーンを倒さねえと、武器を進化させる事も出来ねえ。強くなって、ポーンを殺して、お前らも武器を進化させたんだろ」


武器の進化?


……本当にPBTを確認しなければならないなこれは。


「まあ、それはそうですが。ここは結城の意思を尊重しますよ。危険を冒して侵攻するか、防衛に回るかは」


結局は俺次第って事か。


俺は元の世界に戻りたい。


キングを破壊すれば、その願いは叶うのだろうけど。


真由さんを見た後では、キングを破壊して悲しむ人もいるのかなと考えると、それもどうなのか。


俺が南軍で、真由さんを見付けたとしたら、破壊する事が出来たのか?


「まあ、まだ時間はある。とりあえず総力戦まではゆっくり休めよ」


篠田さんにそう言われ、俺はラーメンを食べながら考えた。


これから俺は、何をすべきなのかという事を。