東京ヴァルハラ異聞録

「あ、忘れてた。だって、カモフラージュって30分しか持たないんだもん。何度も使うの面倒なんだよね」


沙羅はあっけらかんとそう言ってみせる。


「ら、嵐丸さん。カモフラージュって何ですか?」


「ん?ああ、敵軍に乗り込んだ時に、それを使ったらその軍の影の色に変わるんだよ。30分しか使えない上に、再度使うには一時間待たなきゃいけないけどな。それに、武器を出したら影の色は元に戻る。まあ、使い方次第の機能だな。PBTのメニューにあるぜ」


……いよいよ本格的に、PBTを隅から隅まで確認しないといけないな。


だったら俺も、北軍に侵攻した時に使えば良かったんじゃないかと思ってしまう。


「ついでにもう一つ……『従者』ってなんですか?さっきの総力戦の前に聞いたんですけど」


俺が尋ねると、嵐丸さんは眉毛をピクリと動かして俺を見た。


「従者は……主人の意のままに動く奴隷人形だ。誰でもソウル10個で『魂の鎖』って物を作れるんだが、それを従わせたい相手に装着させれば、命令に従う奴隷の完成ってわけだ。従者ってのはそれだよ」


つまり……なんでも自分の思い通りになるってわけか。


ん?


だとするともしかして……。