東京ヴァルハラ異聞録

「はっ!昴!早く行かないと置いて行かれるぜ!?自信がないなら、地面を走って行くことだな!」


俺の横に立った光輝が、自信満々に駆け出して、先に行った二人が飛び移ったビルへと大ジャンプ!


「……!お、おいっ!届け届けっ!ぐはっ!」


だけど、高さにして2メートルほど足りず、壁面に激突すると、地面に落下したのだ。


全く……何やってんだよ。


無理なら大人しく地面を走ってろっての。


そう思い、俺もビルに飛び移ろうと集中して……。










結果、飛び移る事が出来なかった俺は、光輝と二人で下の道を走る事になった。


「くそっ!引き分けだな、昴!」


「こんな事で勝負なんてしたくないけど……」


塔を目指して走る俺達の頭上を、沙羅と川本は高速で移動して、もうかなり先まで行っている。


武器を強化して、身体能力が上がっているはずなのについて行けないなんて。


あの二人はどれだけ強いんだよ。


俺と光輝じゃなくて、嵐丸さんと侑樹が行けば良かったんじゃないのか?


「お前、なにブツブツ言ってんだよ。おかしなやつだな」


「こ、光輝には言われたくないけどね!」