東京ヴァルハラ異聞録

PBTを操作しながら、ポーンの攻撃を必死に回避する。


その間にもガチャを引いて、光の渦から武器を取り出す。


星3のボウガン、星2のナイフ、星2のバールに星3の手斧。


どれもポーンには通用しなさそうな武器だけど、それはどうでもいい。


「ガウッ!」


PBTをポケットに押し込んだ俺に、ポーンの口が迫る!


「私を無視してんじゃねぇ!」


素早く俺とポーン間に滑り込んだ川本の、鋭いアッパーがポーンの顎を捉える。


ドゴンと派手な音が聞こえ、ポーンの顔が上に弾かれた。


その間になんとか距離を取り、右手に日本刀、左手には今引いた武器を持ち、日本刀に溶け込ませる。


それを繰り返す事四回。


これで……少しは日本刀が強化されたはずだ。


どれだけ強くなったかはわからないけど、これでやれなければ、川本の言うように他が終わるまで耐えるしかなくなる。


「少年、やれよ!」


「やれるかどうか、わからないけど!!」


川本に答えるように、俺はポーンに向かって駆け出した。


さっきよりもさらに身体が軽く感じるし、やれそうな気さえする。


狙うは……頭部!


まだ体勢が整わないポーンの頭部を狙う為に、俺は飛び上がった。