東京ヴァルハラ異聞録

そして、ついて西軍の人の壁を破り、一人の男が高速でこちらに迫って来たのだ。


「我こそは南軍侵攻部隊、二番隊副隊長!如月アラン!華麗なる私の舞いで、西軍の雑兵共に可憐なる血の華を咲かせようぞ!!」


顔も濃ければキャラもやけに濃い。


なんだがギャグみたいなやつが、笑いながらレイピアを振り回して。





「邪魔」





武器を突き付けたアランに対し、嵐丸さんが金棒をフルスイング。


アランは、突破して来た南軍の人達を弾き飛ばしながら、光の壁に向かって飛んで行ったのだ。


「ホームランだな、バカは良く飛ぶ」


今の攻撃で一体何人が死んだだろうか。


だが、アランが吹っ飛ばされた先から……鋭い殺気が放たれている事に、俺は気付いた。


人の群れから、その殺気を放っているやつが出て来る。





「全く……何だよこれ。なんで変態が飛んでくるんだよ」


「そんなの弱いからだろ。変態なだけで弱いとか、救いようがないよな」


「はいはい、無駄口やめて。一気に攻めるよ。準備はいい?」





大勢の南軍の人達が走って来る中で、異質な三人がいる。


襲い掛かってくる南軍を倒しながら、その三人に意識を向けていた。