東京ヴァルハラ異聞録

覚悟を決めた俺に、拓真が再び迫る!


両手に持った短剣が、上下左右全ての方向から俺を斬り付けようと接近する。


「くっ!」


何とかそれに反応して、短剣を弾くが……軽い攻撃の中に、急所を狙った本命の攻撃が隠れている!


それを全部弾くのは不可能に近い。


徐々に押され、防ぎ切れなかった攻撃が俺の腕や足を斬り裂く。


「はっはー!どうしたどうした!まだまだ回転数を上げていくぜ!」


「じょ、冗談!!まだ速くなるのか!?」


手数ではとても敵わない。


距離を取るために日本刀を振り下ろし、拓真に後退させると、俺はこの手数に対抗する為に、左手で鞘を取り出した。


「二刀流に二刀流で対抗しようって?でもな、お前は俺には勝てない。それはわかっただろ?」


「秋本に比べたら……まだ勝てそうだけどな」


苦し紛れにハハッと笑って見せたけど……拓真はそれが気に食わなかったのか、ムスッとした表情を浮かべた。


「俺を比べてんじゃねぇよ!!あんなやつ、いつか俺がぶっ殺してやるよ!その前にまずお前だ!」


どうやら、触れちゃいけない部分に触れたみたいだな。


高速で迫る拓真と短剣を、日本刀と鞘で迎え撃つ。