東京ヴァルハラ異聞録

「真治少年……それを本当に言っているのか?また、私のような想いをする人間を作るつもりか」


「恵梨香さん……すみません。でも、本当の友達なら、どこにいたって友達です。俺と、恵梨香さんがそうだったように」


高山真治がそう言うと、恵梨香さんはまるで駄々っ子のように首を横に振った。


「違う!そんな事は望んではいない!私は……お前と友達でいたかったわけではない!お前に愛して欲しかっただけだ!」


「ありがとう、恵梨香さん。でも、俺はこの世界に留まったから。さあ、答えはどれですか。言ってください」


「そんなの……私に決められるわけがないではないか!どうして私を困らせる!!」


こんなに泣きじゃくる恵梨香さんを一度も見た事がない。


三つの選択肢……俺ならどう答えを出す。


「沙羅。やっぱり、皆で一緒に元の世界に戻りたいよな?どんな辛い道になってもさ」


「うん。昴くんと一緒なら、どんなに辛くても沙羅は乗り越えられると思うから」


その言葉だけで気が軽くなる。


「私も昴が決めた事なら、文句は言わないよ。あんたと拓真とは、ずっと一緒にいたんだから。これからも、一緒に頑張れるよ」


麻衣も、笑顔でそう答えてくれた。


だったら、俺の答えは一つだ。