東京ヴァルハラ異聞録

~バベルの塔・内部~


ビショップゾンビの脅威から逃れ、階段を駆け上がっていた俺達。


だが、その戦いで露呈してしまった、俺達の統一感のなさ。


連携とかそう言った問題ではない。


寄せ集めの部隊で、行動がてんでバラバラだという事だ。


そのせいでビショップゾンビに対して、無駄にガチャを引いたり対策を立てないまま、行き当たりばったりで戦ってしまったり。


これは、俺のせいでもあるのか?


確かにこの先、クイーンが控えているのであれば、数は多いに越したことはないけど、ビショップゾンビを他の人に任せて、何人かは先に進むべきだったのか。


そう考えていた時だった。


ズズズズズズ……と、下の方から音が聞こえ始めたのだ。


「む?何だ、この音は」


地鳴りのような……何かが迫っているような。


中心の柱には、まだビショップゾンビの身体がしがみついていて、これが暴れているのか?


「……まずいわね。この柱に巻き付いてるビショップゾンビの身体が、階段を上りながら迫ってる!」


明の声に、俺達の顔色が変わる。


「冗談だろ!?あれでも死なないのかよ!どうなってやがるんだよ!」


拓真がそう叫んだが、恵梨香さんは首を横に振って口を開いた。