大塚と千桜を残し、秋本を乗せたトラックはさらに上昇する。
「千桜さん……あなたの覚悟に、私は敬意を表します。共に、この戦いを生き抜きましょう」
魂の鎖に繋がれ、物言わぬ人形と化した千桜に、大塚はそう呟いた。
そんな話がされているとは知らず、ビルの屋上にいる美姫は、血塗れの目をトラックに向けていた。
「はぁ……はぁ……あと少しだけ……持って。私の身体」
通常では、美姫の力を持ってしても、フェンリルの動きを止めるなんて事は不可能だった。
だが、それを可能にしたのは、死を覚悟し、死を隣に置く事で力の全てを絞り出したから。
右手を回転させ、フェンリルに向かって振り下ろした。
超高速でトラックが急降下を始める。
そこにいるのは、龍拳が広げた傷を見つめている秋本。
「散々暴れやがって……ここまでお膳立てされて、決めなきゃ男じゃねぇだろっ!!」
トラックの荷台を蹴り、秋本はそこから飛び出した。
空中で待つ、千桜と大塚の元へと。
「千桜さん!ほんの一瞬ですよ!集中して、秋本さんを押し出します!」
言葉通り、刹那よりもさらに短い時間。
秋本が二人の間を通り過ぎる瞬間に、確かに大塚と千桜は秋本の腕を掴んでいた。
「千桜さん……あなたの覚悟に、私は敬意を表します。共に、この戦いを生き抜きましょう」
魂の鎖に繋がれ、物言わぬ人形と化した千桜に、大塚はそう呟いた。
そんな話がされているとは知らず、ビルの屋上にいる美姫は、血塗れの目をトラックに向けていた。
「はぁ……はぁ……あと少しだけ……持って。私の身体」
通常では、美姫の力を持ってしても、フェンリルの動きを止めるなんて事は不可能だった。
だが、それを可能にしたのは、死を覚悟し、死を隣に置く事で力の全てを絞り出したから。
右手を回転させ、フェンリルに向かって振り下ろした。
超高速でトラックが急降下を始める。
そこにいるのは、龍拳が広げた傷を見つめている秋本。
「散々暴れやがって……ここまでお膳立てされて、決めなきゃ男じゃねぇだろっ!!」
トラックの荷台を蹴り、秋本はそこから飛び出した。
空中で待つ、千桜と大塚の元へと。
「千桜さん!ほんの一瞬ですよ!集中して、秋本さんを押し出します!」
言葉通り、刹那よりもさらに短い時間。
秋本が二人の間を通り過ぎる瞬間に、確かに大塚と千桜は秋本の腕を掴んでいた。



