「月子...」

「北川くん行きましょう。会長、亀井さんの気持ち分かってあげてください。失礼します」

「俺からもお願いします。亀井さんと会長、あなた自身のためにも。失礼します」


廊下にはもう、亀井さんの姿はなかった。今はそっとしておこう。

「北川くん。ごめんなさい。居心地悪かったでしょう」

「俺は全然平気だよ。さっきのみーちゃん、かっこよかったよ」

「かっこよくなんかないわよ。あんなの前と同じ。最低な事をしたと思っているわ」

これじゃあ会長に退学命令出されてもしょうがないわね。

「自分を責めないで。みーちゃん、ちょっとそこに寄り道しようか」

「え?」