素直に頷くアークロイドを見て、シャーリィは先導すべく、足を踏み出した。
しばらくまっすぐだった道はくねりくねりと曲がった道に変わり、やがて下を流れる川のせせらぎの音が聞こえてくる。
「ほう、森の中を流れる小川か……」
「この水音が癒やされると、定期的にツアーに参加される方もいらっしゃいますよ」
「確かに仕事に忙殺された日々を送る人にとって、この場所は貴重だろうな。思ったより、歩くようだから体力作りにもよさそうだ」
湖の遊歩道は軽い登山に近い。少しきつい傾斜がついた坂もあるし、夏場は汗ばむことも珍しくない。しかし、常連客はそれがいいと皆、口を揃えて言う。
その苦しみの先には、心を洗われるような景色が待っているから。
道中、地元民とすれ違い、軽く挨拶を交わす。異国の服を着たアークロイドを見て、年配の男性が「まだ先は長いよ」と笑いながら去っていく。
「ここを訪れるのはツアー客だけではないようだな」
「ええ。山間部に村があって、そこから訪れる人も多いです。何しろ、ここには霊験あらたかな湧き水がありますから。先ほどの彼らも水を汲みに来ていたのでしょう」
「それほど有名なのか」
「飲めば、不思議と元気が湧いてくるそうです」
ここの水を常飲している者は長寿だという噂もある。水筒を持参してくる観光客も珍しくない。
シャーリィにとっては歩き慣れた道を突き進んでいくと、不意に視界が開けた。黒に近い緑の葉が太陽に照らされ、眼前には湖が広がる。
陽光がエメラルドグリーンの水面をきらきらと反射し、向こう岸には白鳥の足こぎボートがある。手前には丸太で組んだ横長の家が建っていた。
「アークロイド様、着きました」
「ふむ。なかなか悪くない景色だな……」
「少し早いですが、昼食になさいますか? それとも、もう少し散策されますか?」
シャーリィが尋ねると、アークロイドが顎に手を添えて、考える素振りを見せる。
「そうだな。休憩がてら、先に食べよう」
「かしこまりました」
しばらくまっすぐだった道はくねりくねりと曲がった道に変わり、やがて下を流れる川のせせらぎの音が聞こえてくる。
「ほう、森の中を流れる小川か……」
「この水音が癒やされると、定期的にツアーに参加される方もいらっしゃいますよ」
「確かに仕事に忙殺された日々を送る人にとって、この場所は貴重だろうな。思ったより、歩くようだから体力作りにもよさそうだ」
湖の遊歩道は軽い登山に近い。少しきつい傾斜がついた坂もあるし、夏場は汗ばむことも珍しくない。しかし、常連客はそれがいいと皆、口を揃えて言う。
その苦しみの先には、心を洗われるような景色が待っているから。
道中、地元民とすれ違い、軽く挨拶を交わす。異国の服を着たアークロイドを見て、年配の男性が「まだ先は長いよ」と笑いながら去っていく。
「ここを訪れるのはツアー客だけではないようだな」
「ええ。山間部に村があって、そこから訪れる人も多いです。何しろ、ここには霊験あらたかな湧き水がありますから。先ほどの彼らも水を汲みに来ていたのでしょう」
「それほど有名なのか」
「飲めば、不思議と元気が湧いてくるそうです」
ここの水を常飲している者は長寿だという噂もある。水筒を持参してくる観光客も珍しくない。
シャーリィにとっては歩き慣れた道を突き進んでいくと、不意に視界が開けた。黒に近い緑の葉が太陽に照らされ、眼前には湖が広がる。
陽光がエメラルドグリーンの水面をきらきらと反射し、向こう岸には白鳥の足こぎボートがある。手前には丸太で組んだ横長の家が建っていた。
「アークロイド様、着きました」
「ふむ。なかなか悪くない景色だな……」
「少し早いですが、昼食になさいますか? それとも、もう少し散策されますか?」
シャーリィが尋ねると、アークロイドが顎に手を添えて、考える素振りを見せる。
「そうだな。休憩がてら、先に食べよう」
「かしこまりました」



