そう言ってまだお酒の残る寝ぼけた頭で部屋を見渡すといつも見覚えのある自分の部屋ではない。 ごちゃごちゃした、お世話にもあまり綺麗とも広いとも言えないワンルームの生活感溢れる部屋で、もちろんさっきまで寝ていた今座っているこのベッドも私のじゃない。 『ここ、俺ん家です』 あからさまに眉間に皺を寄せながら、低い声でそう言った朔。 『なんか…そうぽいね』 そう言ってヘラヘラと笑った私に朔はまたもう一度呆れた様に深いため息をついた。