「どこ?」
「駅前の、ファミレス」
「…俺に嘘ついたんだお前」
そういうわけじゃないよ。
嘘ついたわけじゃなくて、………いや、嘘ついたんだ私。
でもどうして?
お兄ちゃんがそのファミレスに来たら駄目な理由でもあるの…?
可愛い制服なら尚更見せたかったんじゃないの?
…なんて、自問自答が頭の中を回ってる。
「…いいんじゃないの。俺も勉強に集中出来て嬉しいよ」
遠くに感じた。
少し距離が近付いたかなぁって最近思ってたのに、そうじゃなかったみたい。
だってお兄ちゃんが来ちゃったら、きっと可愛いスタッフさんばかりで…また人気出ちゃう。
───…私のお兄ちゃんなのに。
「もう何?急に動くなって」
「なっ、なんでもないっ!!おやすみっ!」
「柚!まだ半乾きだって!」
勢いよく階段を登って部屋に入り、真っ先にベッドへダイブ。
…私いま、なにを思った…?
私のお兄ちゃん?
私の?私のって何…?
お兄ちゃんが取られちゃうって思ってるの…?
だからさっきも腹が立ったの?
「決めた、ウサギさんパンツやめる」
絶対やめる。
あんな子供っぽいのやめる。
羽柴 湊の妹なんだから、もっとそれなりにちゃんとしないと駄目だ。
───…妹、なんだから。



