初恋リンゴ

「え~!」

クラスの誰もが動揺せずにはいられなかっ

た。

勉は、左隣の空席を見つめて呟いた。

「転校、、事故、、、」

先生がまた話し始めた。

「それで、今日の1時間目から4時間目ま

での授業は、千羽鶴を折るのと寄せ書きを

します。もともとの授業は無しです。」

教室のそわそわが止まらなかった。


先生が一旦教室を出る時、勉は「ちょっ

と」と先生に廊下に呼ばれた。

あまりの出来事に頭を真っ白にしていた。

「先生、色々急な事がありすぎます。」

勉はうつむいて言った。先生は、勉の肩に

手を置いてゆっくりと話す。

「先生達も、家族の皆さんも、今必死にな

って笹宮さんが良くなるのを願ってい

る。君も、彼女の事をよく知っているでし

ょ?信じて願おう。」

「はい、、それで、どうしたんですか?」

「これもその事だよ。笹宮さんは、昨日自

転車で走行中に車と少しぶつかったんだ。

彼女がどこに行く途中だったか分かる?」