初恋リンゴ

何やら笹宮が、出口できょろきょろしている。

後ろから見つめていると、振り向いた瞬間目があった。

「わ!びっくりした、、、、」

「いや、なんかきょろきょろしてるから、、、」

「誰もいないか見てたの。特に矢島さんあたりとか、あの

人達には素の自分を見せられないから。でもいないし、今

は素だよ。行こう。」

とにっこりして目がなくなる。

それを見て、またどきっとした。という事は、もしかして

自分には素を見せてくれているという事なのか、そうとも

捉えられなくもない表現だったのは確かだ。

「あの、、。」

「え?」

笹宮が首を斜め30度くらいかしげる。

「僕いるけど、、、それでも素?」