初恋リンゴ

「あの続き、どんな感じだった?予想外っ

て感じだった?」

「うーんと、伏線はあったけど、それがそ

ういう事だったのか、、っていう感じ。」

「え~、読んでみる!あそれと、ホッサル

とミラルってやっぱり恋人だよね?」

「うん、いや、普通にそうでしょ。」

笹宮は意外とポンコツな事が分かってき

た。

ファンタジーの世界の歴史のモデルになっ

た民族や頭をフル回転させなきゃいけない

内容はスイスイ飲み込むが、逆に明らかな

事は「こうだよね?」と聞いてきた。


本の話をし始めてから一週間ほどたったあ

る日の事だった。

図書室がたまたま早く閉まる日だったの

で、本を読んでいる間にいつのまにかおば

さんから「もう閉館だよ」と声がかかり、

急いで本をなおして二人ともほぼ同時に出

た。

「今日は早く閉まる日だったあ~今から暇

だ~」

「笹宮って部活なんか入った?」

すると、首を横に振られた。

「色々誘われたけど、まだ入部届は出して

ない、、このままいったらもしかしたら入

らないかも、私」

と言って笑った。

途端に気がついた。今から、ここにいる二

人は帰るという事を。

なんとなく二人とも同じ方向に少し歩き出

していたが、、、まさか、これは一緒に帰

る流れなのか、、、?