あなたの願い、残酷に叶えます。

☆☆☆

紗弓を守るのはあたしだ。


そう決めてから、3年生になっていた。


紗弓の進路はどうするのだろう。


もちろん一緒に進学や就職ができればいい。


「紗弓は進路どうするの?」


昼の中庭。


2人でお弁当を広げているときに、さりげなくそう質問をしてみた。


「大学に行こうと思うの」


紗弓の言葉にあたしは頷いた。


紗弓は以前から地元の大学の話をよくしていたから、そうかもしれないと思っていたところだった。


「そっか。じゃ、大学でもまた同じかもしれないね」


「え、景子も大学?」


「うん。地元の○○大学にしようかと思ってるの」


「同じじゃん!」


紗弓は嬉しそうに言う。


正直あたしは紗弓が行く場所ならどこででも付いて行った。


就職先を同じにすることは難しいけれど、大学や専門学校から簡単だ。