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そして、現在。
俺は苦い過去を思い出して画面を睨みつけていた。
そうだ。
俺も里奈に恨みのある1人だ。
あの後俺が里奈に告白したことはクラスメート全員に知れ渡った。
最低な告白の翌日、黒板にそれを書かれてしまったからだ。
その結果、俺は一ヶ月ほどみんなにイジられる対象にもなってしまった。
イジメに発展しなかったのは幸いだけれど、あの時から俺は里奈を恨んでいる。
「だいたいさぁ、翔が里奈と釣り合うわけないじゃん。どうして途中で気がつかなかったの?」
画面の向こうで景子が呆れた声で言う。
その言葉にカチンときた。
「うるせぇ! お前になにがわかるんだよ!」
「なによその言い方。あんたこそ自分の顔確認しなさいよ!」
こんなときに喧嘩をしている場合ではないとわかっている。
けれど、あの時のことを思い出し、更に非難されて頭に血が上らないわけがなかった。
「おい、2人ともやめろよ」
航大が顔をしかめて仲裁に入る。
「だってこいつが――」
俺が景子を指差した時だった。
3人の表情が一瞬にして凍りついたのを見た。
ジッと俺の方を見ている。
そして、現在。
俺は苦い過去を思い出して画面を睨みつけていた。
そうだ。
俺も里奈に恨みのある1人だ。
あの後俺が里奈に告白したことはクラスメート全員に知れ渡った。
最低な告白の翌日、黒板にそれを書かれてしまったからだ。
その結果、俺は一ヶ月ほどみんなにイジられる対象にもなってしまった。
イジメに発展しなかったのは幸いだけれど、あの時から俺は里奈を恨んでいる。
「だいたいさぁ、翔が里奈と釣り合うわけないじゃん。どうして途中で気がつかなかったの?」
画面の向こうで景子が呆れた声で言う。
その言葉にカチンときた。
「うるせぇ! お前になにがわかるんだよ!」
「なによその言い方。あんたこそ自分の顔確認しなさいよ!」
こんなときに喧嘩をしている場合ではないとわかっている。
けれど、あの時のことを思い出し、更に非難されて頭に血が上らないわけがなかった。
「おい、2人ともやめろよ」
航大が顔をしかめて仲裁に入る。
「だってこいつが――」
俺が景子を指差した時だった。
3人の表情が一瞬にして凍りついたのを見た。
ジッと俺の方を見ている。



